ある時から、男は家と、樹木に守られた世界から出られなくなった。
忌まわしい過去の悪夢にうなされ、糞尿と吐瀉物にまみれてのたうち回っていた。たったひとり、世話を焼きに訪れる医者を除いて、会いにくる者もいなかった。
「なあ、先生。先生は何で
俺を見捨てねえんだ?」
「どうして、何で俺を楽にしてくれねえんだよ」
「死なせねえよう上手く出来てんのは外の世界だけでじゅうぶんだ。きったねえ姿晒して生きさせられるのはもう、うんざりなんだよ!」
目覚めるたびに、医者の胸で泣き叫んでいた男の元に。
美しい歌い手が雨上がりの虹を渡って会いにきたのは、ある黄昏時のことだった。
その歌い手は、目の前で焼き殺されたきょうだいによく似ていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-23 20:11:14
96076文字
会話率:32%
彼の幼馴染は幽霊でした。
主人公の愛宕圭介は長期休みが来ると祖父の田舎に訪れる。そこには鹿島さんという幼馴染がいて彼女に会う事が一つの楽しみであった。
ある時彼女に襲われて以来、祖父の田舎に訪れるのを止めたのだが、高校入学で田舎に、鹿
島さんと再会することになった。
鹿島さんが幽霊であると発覚してから、彼の日常は変わった。
彼は不可解な現象に巻き込まれたり、家に変な者が居候したりと、散々な日常を過ごす事になるのだが、これも1種の日常なのかなと徐々に非日常に慣れていく。
──幽霊はいると思いますか? 妖怪はいると思いますか? 答えはYES、僕の周りには非日常が存在します。
※2016年1月29日タイトル・あらすじを変更しました。旧題は『霊子さんは嫉妬に燃えています』です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-17 19:19:27
89232文字
会話率:48%
「おねーさん、子宮が彷徨ってるね」眉間にしわを寄せて生きてきた女騎士レダ(嫁き遅れ)は、いつもの通勤路で、楽しげに笑う少年に声を掛けられた。薬と毒は紙一重。女子力に自信のない処女と、色々こじらせた医術師見習いの、“医療行為”とその顛末。 ※
R18は予告なく入ります。ヒーローがちょん切りたくなるタイプです。番外でおっさん騎士とロリ妊婦。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-01 00:00:00
150824文字
会話率:33%
人魚姫が泡と消えた後の物語。人魚姫の姉エウクレアは、王太子の殺害を胸に誓って陸へと上がる。海辺で出会ったのは、上等な身なりをした一人の男。彼が、エウクレアの運命を変えていく。二人の日陰者が出会い、物語は動き出す。
人魚姫の童話(人魚のひい
さま)を参考にしていますが、設定等異なる部分があります。ご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-17 06:11:31
63499文字
会話率:32%
全裸もしくはそれに準じた格好を晒したままシリアスな会話したりバトルしたり。登場人物はこんな夢のような肌色を目にしているのかと嫉妬に悶えたり。
性機能云々の行為ではなく、少年漫画のサービスシーンを見たあの時の感動、の先にあるものを追及する妄想
文集です。
無防備でクールな魔女娘ルヒネの話シリーズを中心に、思いついた人物・舞台での短編シチュエーションを書き綴っています。
↓ツイッター
https://twitter.com/oki_akanuma
裸シチュのあれこれこうだったらいいなを語り合える方がいましたら是非
2014年8月19日 第一話にラフ絵追加
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-13 00:50:04
80322文字
会話率:42%
長い歴史を誇る大帝国『ヴァレンタ連合帝国』――その国が抱える問題、それは国王が正妃を指名しないことだった。「とりあえず、そこらへんの使える女性を暗殺や嫉妬の中、仕事だけさせて後は離婚すればいい」その条件に当てはまったのは……
最終更新:2015-06-01 00:00:00
113150文字
会話率:51%
大学生の武藤雄大は、ある日自宅アパートの扉の前で倒れていた子狐を拾う。面倒を見ようと部屋に連れ込むと、翌日見知らぬ子どもがいた。子どもには狐の耳と尻尾が生えており、紫音と名乗る。紫音は、稲荷神に仕えるアヤカシで、力の源ともいえる妖玉をなく
してしまい、それを探していると言う。成り行きから、雄大も一緒に探す羽目になる。
そうするうち、しだいに紫音に惹かれていく。一刻も早く妖玉を見つけ出し、稲荷神の許へ戻ろうとする紫音に雄大は嫉妬し、紫音を怒らせてしまう。仲直りしたものの、うっかり告白してしまい、紫音に拒否される。意気消沈した雄大は、大学に向かう途中、車に轢かれる。後を追いかけてきた紫音が発見し、わずかな力で雄大を助けようとする。そのとき稲荷神が現われ、真実を明かす。実は、雄大が子どものときに二人は出会っており、紫音は雄大に妖玉を預けていた。昔の記憶が戻った二人は気持ちを確かめ合い、結ばれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-08 21:44:22
31042文字
会話率:49%
数百年に一度、里を神に守護してもらう代償に年頃の娘(処女のみ)を花嫁として差し出すしきたりがあった。その花嫁に指名された娘レフィアは、男を誘う甘美な蜜の香りを漂わせる天使の性質をもってしまったがために、処女を奪われる寸前まで男達に襲われ快楽
に落とされる。抵抗したらその三倍は痛めつけられ、レフィアの身体は癒えない傷跡だらけだった。天使の血を継ぐがゆえに蔑まれ続け死を願いながらも神に嫁げば幸せになれると希望を持って、男に弄ばれた身体で神の花嫁として送り出される。送られた先で、嫁ぐ神ルシオスと顔を合わせて、一目で惚れそうになったその瞬間、「こいつ、男の匂いがする。汚らわしい。こいつはすでに穢れた娘だ!俺は認めない!」と不機嫌に睨み付けられた。それ以降、幾度も拒絶の態度で辛く当たられ、それでも必死に彼女は認められようと頑張る。しかし穢れたの一言はいつまでもレフィアを蝕んでいてーー・・。
神ルシオスにすらも蔑まれ死においやられるレフィアと、すでにレフィアが男を知りその男に嫉妬していたことにレフィアが死にかけるまで気づかないルシオスとの恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-04 00:00:00
111727文字
会話率:22%
猫の守護霊を持つ白鳥美千代と、美しすぎる霊感少年、藤本陽のテンション高めなラブコメディ。
守護霊である守護にゃんこ様と相性の悪い美千代は、死の穢れや負の波動や負の感情を、穢れとして体に溜めこんでしまい、限界まで溜めこむと守護にゃんこ様
の最終手段で猫になる特殊体質を持っていた。
寺生まれの陽は、美千代と出会ったことで結界に封じ揉めていた力を目覚めさせる。陽は人に触れることで穢れを祓う事ができるが、その際に性的快感を与えてしまう特殊能力を持っていた。
陽は幼いころに猫の美千代と遊んだことがあり、その時に美千代に一目惚れをしているのが、美千代は覚えていなかった。しかし美千代は徐々に彼に惹かれ、彼と初めて会った時のことを思い出す。美千代の初恋も彼だった。告白をするが、陽はそれを祓いの副作用による勘違いだと否定する。
そんな時、陽との関係に嫉妬した男達に美千代が襲われてしまう。美千代を助け出した陽は彼に想いを伝え、心身ともに結ばれる。
個人サイト「mmSm…」とpixivに投稿しています。どちらもユーザー名はりっツンです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-22 15:29:02
92203文字
会話率:47%
亜人というだけで奴隷でいなくてはいけない運命を持ったソウ(蒼星)。誰しもが目を奪われるほどの美しい亜人の運命は、奴隷解放という条例で変わることができた。一つの命を持つものとして生きていくことを選択したソウは、ただ平凡な日常を愛して日々を過ご
していた。そんな中で知り合った盲目の青年アマネと距離を測りながらも、次第に叶わない想いに目覚める。それはソウにとっての初恋だった。目に見えるものだけが全てではないと考えるアマネに、しかし言葉の行き違いで伝わらず、ソウは自身が亜人であることを伝えられないまま悩む――ただ穏やかに暮らしていたかったソウにとって、この気持ちは神からの祝福の贈り物なのか、それとも苦悩という贈り物なのか。***緩やかにお話は進みます。また、ストーリー重視で進み、ほとんどの性描写は後半になります。一部、それほど重くはないつもりですが無理矢理な表現が含まれる予定でもあります。苦手な方はご遠慮くださいますようお願い致します。登場人物の中に、主人公の家族的存在で女性が出てきます。ご了承ください。2014/09/10完結しました。ありがとうございました。***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-10 12:08:59
222725文字
会話率:38%
実の両親に片割れを売られそうになった双子は、土砂降りの雨の中、二人だけで生きて行くために家を飛び出した。けれど体の弱い弟は旅の途中で力尽きて倒れてしまう。
道の真ん中で途方に暮れる二人。そんな二人に手を差し出したのは、見た事も無いほど美しい
男だった。
天からの助けとばかり二人はそれに縋ってしまう。それが悪魔の手だとは知らず。ーー 執拗なまでに弟に執着する男、姉を心配する弟、男が欲しい姉、の三者三様の話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-14 22:49:20
24917文字
会話率:15%
近未来ファンタジー。神のような特殊な『力』を持つ自分たち。それは自分の命の代償によるものだった。
第1話は、アイア視点の話。アイアは対象者に触れることで傷や病を治すことが出来る。皆のメシア的存在。戦闘能力はない為、いつも長(リーダー)のゼス
が自分を守り側に置いた。ゼスとアイアの関係は互いに生気を与え合う関係の為、恋人のように接吻(キス)をしたり抱擁をしたりする、が、この行為に愛はない。それがきりきりとアイアの胸を痛ませるのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-20 00:54:26
5669文字
会話率:37%
【あらすじ】
〈本編にてアルクスを運んだ後、ラーディクスの私室から退室してからの
キリとワシュムの濡れ場シーンです〉
ラーディクスから「オドが澱んでいる」と言われたワシュムを
寝室に運ぶキリ。
ベッドに寝かせてから部屋を出ようとするキリにセ
ックスを強請る
ワシュムはラーディクスのアルクスへの執心に強い嫉妬を抱いていた。
そんなワシュムへの親愛と同情の両方を抱くキリは彼の望みのまま、
激しいセックスでワシュムの心を宥めようとする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-19 09:14:18
9400文字
会話率:29%
私の上司は優秀だ。そりゃぁ顔も良けりゃ態度も品行方正。だけど中身は真っ黒で所謂二重人格というやつ。だけど彼に拾われ ここまで立派に成長しました。多分彼の育て方は間違ってなかったはず。だと思います。でも15も離れた小娘に本気で制裁&欲情しない
でください。あと、冷血王子にワンコ幼馴染も入り乱れて私を追っ掛けないで下さい!
※一応ファンタジー。シリアスさは全く有りません。ただただ彼らの危な〜い?愛情表現を書いてるだけです。目線展開はコロコロ変わります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-18 23:32:42
16737文字
会話率:25%
お嬢様に想いを寄せる執事とそんな彼に想いを寄せるメイドのお話。
身分違いながらも自分の仕えるお嬢様に好意を寄せる執事のアルト。そんな彼に当たって砕けながらも諦めないメイドのミミ。そこに王弟殿下も加わってシリアスなのかコメディーなのか、エロ
スも後々入ります。コメディーを心の何処かに置き忘れて来ました、シリアス多です。只今王弟殿下頑張り中です。アルトの尻を叩きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-07 02:20:08
86062文字
会話率:50%
人と同じ知能・心を持ち、恋愛も嫉妬もする魔物。人間の女性と変わりない姿をした魔物。それがサキュバスだった。彼女達は人間に害をなす者として迫害される。人間の都合だけで殺されていく。政府から送り込まれた2人の女性軍人。サキュバス滅亡の歯車が動き
出した――……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-26 01:08:50
44222文字
会話率:48%
平和で平凡な日々を望んでいる少女にどちらにも当てはまらない少年が猛アタックするお話。
話言葉が少々汚い場合があります。
最終更新:2012-05-26 20:02:48
2846文字
会話率:34%
強大な魔力を持つご主人様と私のあれこれです。行軍中、崖から落ちた私は敵につかまってしまって・・・・?◆結局3部作となりました。これにて終了です。
最終更新:2011-09-12 05:32:59
9386文字
会話率:33%
自作小説のIF物。軍師が嫉妬でプッツンしたら。時系列不明、本編中のいつか。
愛はあっても甘くない。
最終更新:2011-07-16 17:39:07
5104文字
会話率:39%
その惑星の名前は【ステルクス】。世界各地に伝わる神話の多くが移住神話の形態をとり、生命の発生はステルクスではなく、遠い昔に滅びたといわれる【地球】であるとしている。
このステルクスには不思議な力が存在する。人々はこの力を古い伝承に準拠して【
魔力】と呼称し、その力を源にして奇跡を起こす術を【魔術】と呼び、それを使役する人間を【魔術師】と呼んで恐れ敬った。
彼らは言わば大量破壊兵器。国は彼らを確保するのに躍起になり、高待遇で抱え込もうと必死になっていた。
世界一長い歴史をもつ、金城鉄壁の軍事国家アカンサス帝国も例外ではなく、【魔術師の素質ある者は軍に属し貢献するべし】と法で定め、特に魔力が強い【邪眼】という特異な虹彩を持った人間が帝国軍に所属しない場合【異端】と呼んで差別し、厳罰を設けたのである。
そんな風潮を望まない人々は小さな村に移り住んだ。
そして時は経ち、ハイデマリーという一人の少女が生まれる。
世間では異端と呼ばれるであろうその少女は、幼くして両親を失い、たった一人の身内だった祖父をも立て続けに失ってしまった。
自立する為に彼女は医者を志し、史上最年少で医師免許を取得する。
そしてその生まれ育った村で医者としてひっそりと暮らしていたある日。
彼女の元に一通の手紙が届く・・・それは止まっていた運命の歯車が動き出した瞬間だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-25 23:00:18
52749文字
会話率:40%